防湿対策・除湿対策
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乾燥剤「OZO」の原理
塩化マグネシウムの持つ吸湿と潮解という二つの特性にもとづいた、乾燥作用と潮解性による 溶解化現象は表裏一体のものです。潮解性の問題は、潮解に伴って必ず分解される液相(分離液相)を安定化させ、乾燥剤の膨濁、液相分離、流動化を防ぐことで解消していかなければなり ません。この分離液相をより安定化させるためには、塩化マグネシウムの潮解と同時に、マグネシウムオキシクロライドを生成させると効果的です。
この発明は、塩化マグネシウムと活性のあるマグネシアを混合して乾燥剤としたことにあります。 塩化マグネシウムの吸湿、潮解により生成する分離液相は、マグネシアと共にマグネシウムオキシクロライドを生成、水和固化してさらに生成する液相を担持します。この時マグネシウムオキシクロライドが水和、硬化により、流動のない安定的な保水状態を保つ性質を利用することで、潮解による液相漏出の問題を解決しています。
〈技術部見解〉
塩化マグネシウムと酸化マグネシウムの混合物が、乾燥剤として作用する機構。塩化マグネシウムは潮解現象により塩化マグネシウム水溶液となります。この水溶液は、酸化マグネシウムと共にマグネシアセメントを形成して固化します。(水和反応)
マグネシアセメントの形成によって水を保持すると共に、塩化マグネシウムの潮解現象は停止します。
- ※潮解:固体が大気中にさらされているとき、大気中の水蒸気をとって自分で水溶液をつくる現象をいいます。(たとえば塩化カルシウム、塩化マグネシウムがその代表物質です)
- ※水和反応(水和):酸化マグネシウムと水との反応のことです。
- ※担持:化学反応等により生成された形態を維持、持続する状態をいいます。
備考 ◇脱酸素剤「エージレス」三菱ガス科学◇消臭剤 ゼオライト活性炭(木炭)
乾燥剤「OZO」の特長
- 1.シリカゲルに比べて吸湿率が、約6〜7倍になることで、1/6〜1/7の使用量で効果を発揮することが可能です。
- 2.全天候型;高温・高湿は勿論、あらゆる環境の低温・低湿でも吸湿します。
- 3.吸湿すると、硬く固化します。一度、吸収された水分は結晶水として蓄えるので、ほとんど放湿しません。
- 4.オゾは環境問題の対策として、原材料や製造工程などの見直しで、廃棄物の減量化(ゼロエミッション)に取り組んでいます。
グレード(OZO-Z)とシリカゲルA型との吸湿率比較
詳細及び、ご不明な点がございましたら、ご一報下さい。
乾燥剤「OZO」とシリカゲルの違い
原 理
- 科学反応によりマグネシアセメントを形成し固化します。よって、加熱等で吸収した水分を放湿しません。
- A型、B型も物理的に水分吸着するため、吸・放湿を繰り返します。
●A型…低温度の吸湿力が優れ放湿が少ない。
●B型…高温度で多量の水分を吸い、吸水と脱水を繰り返す。
吸湿の判断
- 吸湿が完了すると、硬く固化して判断が容易です。
- 肉眼では判断が不可能なので、湿気センサーを使用しますが湿気センサーは塩化コバルトを使用するため、環境汚染の問題があります。
(欧州では使用禁止)
吸湿の条件
- 全天候型です。(低温・低湿から高温・高湿まで吸湿が可能)
- 低温・低湿の場合では、ほとんど吸湿しません。
吸湿の能力
- グレード別にシリカゲルの2~7倍(吸湿率70%~200%)の効果、使用量が1/2~1/7で、シリカゲルと同等の効果があります。
- 吸湿率:30%前後です。
ゼロエミッションの取り組み
- オゾは、使用済み品を回収し、再有効活用します。
よって、 ISO:9001認証取得企業(工場)には、ゼロエミッションに協力が出来ます。
廃 棄
- 燃焼(有毒ガス)、土に埋める(土壌汚染)にも問題がありません。
- 「管理廃棄物」である為、責任ある(マ二フェスト取得業者)専門業者に、委託処理を依頼する必要があります。